環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2014年8月30日土曜日

居住性が良い建物・・・というジレンマ

商店街や街の賑わいが無くなった・・・と言われて久しい。
いろいろな試みが行われているけれど、なかなか苦戦している。

ところで、「賑わいのない街」について、前から思ってたことがある。
ただ、確証がないし・・・そもそも建築設計者として大きな声で言えない微妙な問題、というか・・・・


最近、柳田国男の「明治大正史世相篇」を読んで、ポン!と膝を打った。
柳田は、明治時代の居住性の悪さを指摘していて、日本の住居は、寒い、暑い、暗い、狭い、等々問題が多い。特に、狭いのは面倒で、部屋に一家が揃うと高温多湿の日本では、暑苦しくてむさ苦しい。

どうしてたかと言うと、当時は神社の境内、路地、諸々の外部を居住域として考えていて、特に子供なんかは、明るいうちは、家によりつかなかったとのこと。

生活に対して、居住性の問題は大きくて、建築の歴史は居住性改善の歴史だったと言える。今日の夏涼しく冬暖かい、部屋は広いし明るいし、という快適性は、何よりも先輩建築家たちの努力のおかげである。
おかげで、外に出るよりよっぽど快適な建築が出来てしまった。

と、言う訳で、結局・・・それで、街(外)から人が・・・・・
画:hiromichi yasuda


2014年8月27日水曜日

パソコン購入

何か新しいものを買うときは、ちょっとウキウキする。
前から欲しかったものとか、一目見てデザインが気に入ったとか。。。
ただ、パソコン購入ではちょっと様相が違う。特に仕事上では・・・

パソコンを購入するときはそれが無い・・とまでは言わないけれど、ちょっと心理的に負担というか、いつものショッピングの楽しみとは違う。

新しい知識についていってないから、OSはソフトに対応してるか?とか、CPUは何?とか、HDDは?とか、とにかく比較材料が多すぎて、決められない。
そもそも、windows7と8は、どっちが良いのか?  で躓いている。
ウルトラセブンと、ウルトラマン80の違いは解るのだけど・・・・

ネットで調べて、アレとコレで散々迷った末・・・
詳しい知人の一言で全然違うモノ買ったり・・・したり・・・して。


画:hiromichi yasuda

2014年8月24日日曜日

遺産と負の遺産

昨日、日本の木材普及(特に杉)にご尽力されている、安藤邦宏さんの話を聞く機会があった。
「木造住宅は最低60年保つように造ろう。そうすれば、建設時に植えた苗が、60年後、建材として使える伐採時期を迎えるから、ちょうどいい」


先日、構造事務所のH谷川さんと杭について打合せている時、ふと、漏らした言葉が気になった。
「表層地盤改良って、今は良いけど、40年後とか、50年後、大変なことになるんだけどね・・・」
表層地盤改良とは、土地の不同沈下や地震時の建物倒壊を防ぐために、セメント成分を土に混ぜるて地面を固めること。
設計者は『今の安全』を想定して地面を固めるけれど、『その建物を解体した後』の事はあまり考えていない。

設計する際、「将来」を考える比重がますます大きくなっていると思う。

画:hiromichi yasuda

2014年8月20日水曜日

戦後日本住宅伝説

埼玉県立近代美術館でやってる「戦後日本住宅伝説」展を見て来た。
SNSや、口コミでなかなかの評判だけれども、噂に違わない展示だった。

内容は、模型と図面とムービー、それと写真(そのうちの一つは拡大写真で、等身大に近いもの)という、建築の展示としてはとてもシンプルでオーソドックス。
しかし、オーソドックスではあるが(というか、だからこそ)それぞれの住宅の魅力を最大限に伝えていた。

丹下さんの「住居」は、模型の精度と端正な美しさ、増沢さんの「コアのあるH氏の住まい」は、手描き図面の圧倒的な線の美しさ・・・・等々、とにかく、図面や模型は、よく見ればよく見る程、じわじわとその魅力が伝わってくる。

作品それぞれの魅力と、展覧会全体の統一感がバランスよく納まっているので、
ははーん、さては?・・・と思っていると、監修に五十嵐太郎さんの名前を見つけて納得した。

会場で、ばったり原若菜さんにお会いする。
ご挨拶すると、「いろんな引出しが用意してあるから、誰もが楽しめそうね」
と感想を述べられていた。




2014年8月17日日曜日

春華堂のうなぎパイ

浜松に帰省すると、いつもお土産は「うなぎパイ」。

甘さといい、サクサクした食感といい子供から大人まで誰もが食べられるし、実際、これ嫌い、と言う人にあった事が無い。
「夜のお菓子」というコピーも、大人の香り漂う雰囲気で、ウッフン、、、ちょっとミステリアス。

とまあそんな訳で、春華堂さんは今年の夏nicoeというスイーツテーマパークを浜松にオープンさせた。
知合いの構造事務所(長谷川さん)が設計に加わっていることもあって、早速、見に行く。

食事やスイーツがメインのテーマパークというコンセプトも当たって、沢山の人で溢れてた。

永山祐子さん設計の家具も良く出来てたし。
画:hiromichi yasuda



2014年8月12日火曜日

もうすぐ夏休み

毎年盆には、実家(静岡)に帰省しているけど、今年もその予定。

特に、何をやるか?決めてないけど、
さて、何をやろうか?

本でも読もうか?
縁側でぐうたら、うたた寝しようか?
一日、ステテコですごそうか?

やっぱ、アクティブに、どっか行こ!


画:hiromichi yasuda

2014年8月9日土曜日

言われるがまま

仕事があるのは良い事。
昨日も、となりのおばさんに激励の言葉をもらった。
「忙しいの? 休みなのに・・・・・・あらま、そう。
仕事があるのは、イイ事よ〜」

最近、僕の事務所もちょっと忙しくなったので、人に手伝ってもらっている。
あれこれテキパキ働いてくれる、しっかりした人が来てくれた。

プロジェクトのスケジュールも管理してくれて、
「これ、△△にお施主さんに会ったら、聞いておいて下さい」
「印鑑、これ、提出書類で必用なので、〇〇までにもらっておいて下さい」

僕は、言われるがまま・・・

と言う訳で、助かっている。

画:hiromichi yasuda


2014年8月7日木曜日

古いものがイイと思える感性

知人に住宅を見せてもらった。

主目的は、新品でピカピカの住宅だけれど、たまたまその隣に、オマケで少し手を加えた中古住宅があった。
どちらも同じ設計者である。

ピカピカの住宅は、新築だから全てのパーツが新品。
他方、となりの中古住宅は、床も天井も古いままで、壁に少し新品のパーツを組み込んでいるだけ。工事費は恐らく一桁違ってる。

勿論、センスの問題が大きいのだけれど、結論を言うとちょっと手直ししている中古住宅の方がかっこ良く見えた。

・・・・変化しつつある時代の感性かな・・・



2014年8月4日月曜日

電車に乗ると眠くなる

電車で本を読む事が少なくなった。
というのも、本を読み始めてしばらくすると、睡魔がやってくる。
しかも、決まって、降りようとする前の駅、もしくは前の前の駅辺りで・・・
すると、駅を乗り過ごすことになる。

というわけで、本を読むのをやめたのだけど、
最近は、本を読まなくても、降りようとする前の駅、もしくは前の前の駅辺りで眠くなる。
やっぱり何度か、駅を乗り過ごしてしまった。

昔のようにガンガン空調が利いていることもなく、程よく快適だったりするからなぁ・・・最近の電車。


画:hiromichi yasuda