環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年11月30日土曜日

酉の市

年、肌寒いこの季節に酉の市がある。
今年も、友人と近くの大鷲神社に出かけた。
勿論熊手を購入するためで、もう十数年続けている。

縁起物ですから。


皆さん商売には関心があるのか、すごい人出。
伝え聞いたところによると、年々、徐々に大きなモノ(熊手)にしていくと、翌年は商売繁盛で会社も栄える、らしい。

おかげさまで、今年1年はちょっと仕事も増えたし、今回はもっと大きなの買っちゃって、来年は、商売繁盛、ウハウハ、熊手のご利益期待しましょ。
・・・なんて欲を出したけど、

よく考えてみたら、あれこれあって
去年は熊手、購入してなかったんだ。
???
ま、、、、縁起物ですから。
画:hiromichi yasuda



2013年11月27日水曜日

こどもの環境と学習

先日、友人が務めている保育園を見せてもらった。

そこはインターナショナルスクールで、こども達は・・・少し海外の子もいるようだけれど殆ど日本人だった。
他方、先生は外国人ばかり。
授業は全て英語。

見てると保育士さんがしゃべる英語に、子供達はついていってるというか、普通にコミュニケーションが取れているようだった
耳を傾けて聞いてみるけど僕はさっぱり??

友人曰く、子供達は数ヶ月で、何となく保育士さんの言葉がわかるようになるとか。

「ちなみに、僕が入学したら、英語つかえるように・・・」
「無理」
・・・・秒殺。

画:hiromichi yasuda

2013年11月25日月曜日

ジャック&ベティ(楽隊のうさぎ)

横浜の若葉町に、[ジャック&ベティ]というミニシアターがある。
支配人さんがセレクトした良質な映画を上映している、最近では珍しい名画座のような映画館でコアなファンも多い。

その支配人さんと、先日パーティで話す機会があった。
僕はそんなに映画に詳しくはないのだけれど、高校の友人で映画を作ってるのがいると話して、「[かぞくのくに]をプロデュースしたやつなんですけど・・・」と言うと、

「あ、越川さん!、今度彼の[楽隊のうさぎ]上映しますよ!」

楽隊のうさぎとは、友人がプロデュースした最新作で、故郷の浜松が舞台である。
一度、見に行こうと思っていた。

支配人さんはいろいろよく知っていて・・・しかも、ジャック&ベティで上映するとは・・・
さすが、お眼が高い・・な。


2013年11月22日金曜日

美味しい和菓子

美味しいケーキ屋さんと聞いて買いに行くが、店員さんが細身だったりするとどこか釈然としない。

先日、世話になる知人のお土産に、デパ地下の名店街に行った時の事。

幾つか美味しそうな洋菓子や和菓子があったが、そんな中で[とらやのどら焼き]が目に留った。
美味しそうだな〜と思いながら、眺めていると店員さんが近づいてきて、「お土産ですか?」と声をかける。

ふと顔を上げると、ややポッチャリした若い女性がニッコリ。
「ええ、まあ・・」と曖昧な返事をして、あたりを見渡すと、その隣のベテラン店員さんも、やや、ポッチャリ。
それだけじゃなくて、店内に居た4人の売り子さん、全て、どちらかと言うと積載荷重オーバー気味の、ポッチャリ顔。

その時、[とらやのどら焼き]は美味しいに違いないと確信した僕は、「このどら焼き下さい」と答えていた。

画:hiromichi yasuda





2013年11月18日月曜日

線路は続くよどこまでも・・

最近、鉄道の2本のレール間隔が規定値を超えている事件があった。
だから、って訳でもないけれど、今日、上大岡の駅で電車を待っている時に、ふと線路に目が行った。

そこで、たまたま見た僕の目の前のレールが、継ぎ手の部分だった。
皆さんご存知だと思うけれど、レールの継ぎ手はスライドするように作ってある。
そりゃそうだ。
鉄は熱で伸び縮みするから、直行して継いだレールだと伸びた時に暴れてしまう。

画:hiromichi yasuda


フムフム、と思って、じゃ、隣の継ぎ手は?・・と、ホームの端まで歩いてみるが・・・
50mは歩いただろうか、行けども行けども無い。
レールの継ぎ手が無い!?
レールって、一本、50m以上もあるの?

そもそも、50mものレールは、どのようにここまで運んだの?
みんなが寝静まった真夜中に、ゆっくりゆっくり国道を運んだとか?
もしくは、線路の上で”ところてん”みたいにレールを作ったとか?
実は、レールはぐにゃぐにゃ曲がるとか・・・まさか・・・

う〜ん・・・レールミステリー。

2013年11月16日土曜日

浜松やらまいか交流会

先日、浜松市主催のパーティ、「やらまいか交流会」に参加。
首都圏で働く浜松にゆかりのある人にエールを送る会。(ま、交流会です)

そこに、食品コーナーがあって、日本酒や果物、みかんジュース、駄菓子におまんじゅうなど、浜松ブランドの品々が数多く出ていた。それらお酒や食べ物を摘んでいるとどれも美味しくて、ご当地ものがこんなにあるのに如何に知らなかったか!・・
ちょっと申し訳なくて、これからは、知人への土産やお礼の品々に浜松の名品を送ろう、と思った。

その後、交流会でバッタリ再会した同級生と食事、予期せぬ楽しい時間になった。

社会人駆け出しの頃、故郷とか、同級生とか、それどころじゃなくて自分の世界でイッパイ・イッパイだった事を思うと、それなりに、世間並みに、郷土愛を語れる歳になった。
画:hiromichi yasuda



2013年11月13日水曜日

黄金町アートブックバザール

「黄金町アートブックバザール」と言っても、[古本市]がある訳では無くて、黄金町にある古本屋さんの名前。
僕の事務所から100mぐらいのところにある。

このお店、本以外にも、水草を株分けして売っている。

以前、購入した水草の育ちが悪いので相談に行ったら、「しばらく店、空けます」という看板を出して事務所まで様子を見に来てくれて、これは・・・ってことで、肥料を分けてくれたり、別の水草を株分けしてくれたり、草の名前を教えてくれたりした。

アート本から建築本まで、かなり充実した本屋さんだけれども、商売っけがない。
店員さんもそうだけど、空間全体がおおらかというか、本に囲まれたスペースはどこかほっとする。
ここに行くと、「そんなに急いでどこへ行く?」と問われている様な、もう一つの時間軸があるように感じてしまう

店員さんは、今日も淡々と植物に水をあげていた。
画:hiromichi yasuda



2013年11月11日月曜日

関心・感心・甘心

昨日まで行われていた「バカワネガコ展」
内容は、前回書いたので端折りますが、
そこで、[関心]をもったのが、コバヤシ・イッセイさんとタカムラノリコさん出展の新聞紙で作った、「買い物袋」
ちょっと長くなるけれど、とても印象に残ったので、お付合いを。

買い物袋は、「四万十新聞バッグ」と言う。
四万十川は沈下橋があるぐらいでよく水かさが増す。水が引いた後、周辺の樹木にはスーパーのビニル袋などが引っかかって掃除が大変だったとのこと。
それを何とかしようと、梅原真さん(デザイナー)が新聞バッグを思いついた。
新聞とデンプンノリだけで出来ているから、水に浸かれば解けて流れて残らない。
だから、四万十新聞バッグ。

で、その作り方を見せてもらったのだけど、こちらもとてもスマートで[感心]した。

一枚の新聞と、ノリ、ハサミ、それと、120円の缶コーヒーを用意する。
缶コーヒーが意外と重要な役回りで、新聞を折り畳んでいく際に、
円筒のエッジで新聞に折り目を入れて、円筒の直径5cmは採寸に使って、円筒のカーブに沿って把手を曲げる。使い倒して無駄が無い。
おまけに、・・・最後、完成したら、フタをプシュッとやって、完成祝いの乾杯!
オチまでついてる

新聞紙と、デンプンのりと、ハサミと・・・・120円の缶コーヒーがあれば、エコで環境に易しい買い物袋が完成する。[甘心]
画:hiromichi yasuda



2013年11月9日土曜日

ちょっと宣伝させてもらいます

知人に、「あなた押しが弱い」と言われたので、ちょっと宣伝します。
現在[バカワネガコ展 〜消費しないものづくり〜]に出展しています。

この展覧会は、横浜のnitehi worksさんとstudio BO5さんの主催で、会場はnitehi worksです。
http://www.nitehi.jp

UPサイクルがテーマ。
今あるものに少し手を加えることでその価値を上げよう、豊かさを発見していこう、と考えています。
モノが溢れている時代、さらに新しいものを増やすのではなく、ちょっとした工夫で生活の豊かさは実感出来る、そんな想いで皆さん出展しています。

明日は、16時からトークイベントもあるので、ご都合着く人は是非足をお運びください。

行き方など、詳しくはこちらから↓
https://www.facebook.com/koganewakaba


2013年11月7日木曜日

間抜けの構造・・・ビートたけし

「間抜けの構造」という、いかにもたけしが言いそうな本。
面白くて、あっという間に読み終えてしまった。

ただ、「間抜け」とは言ってるけど、内容は「間」の取り方についての話。
たけしがおしゃべりしているような文体だから、笑いがあって、テンポが良くて、時折考えさせる、まさに「間」がいい本・・・なるほどなぁって感じだった。

漫才やったり、映画作ったりしているからこそ言えることだけど、現場で最も大事なのが「間」の取り方という。コンマ数秒「間」を詰めるだけで(あるいは「間」を空けるだけで)で、どっか〜んと笑いが取れたり、重要なシーンが興ざめしたりすると言うのは説得力があった。

「空間」は、「空き間」と 書くから、設計者も意識的にしろ無意識的にしろ、「間」について考えている。
「間」が詰まっていたり「間」延びしていると、「間」が悪くなってしまうから、そこは全力でやらないといけない。
「ま」、いいや・・・じゃ、済まされません、ね。
画:hiromichi yasuda







2013年11月5日火曜日

事務所登録の更新

建築士定期講習修了証が届いた。
先日、受講した「一級建築士の定期講習」の結果、見事修了。
おかげさまで、この先3年間は一級建築士でいられる。
(と言っても、今までこれで落ちた人は聞いたことが無いけど・・)

ひとまず、安堵していると、今度は事務所登録の更新。
5年ごとの更新手続きで、前回からあっという間の5年間だった。

[光陰矢の如し]
近頃は、過去を振り返る時決まってこの言葉が思い浮かぶ。

この先、僕にどの程度のことが出来るのかしら?
画:hiromichi yasuda






2013年11月2日土曜日

風と光のトイレ (神奈川建築コンクール)

建築家の黒田和司さん(NEU総合計画事務所)と共同で設計したトイレ(風と光のトイレ)が、神奈川県地区コンクールの一般建築部門で、アピール賞を頂いた。

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p525426.html
共同設計の黒田さん、審査員の皆さん、どうもありがとうございました。

ところで、他の受賞作(一般建築部門)を見ると、大きな施設が多かった。

大きな建築は、機能が複合しているから、バランスや調整を含めて「全体」を考えることが重要になる。
例えば長編小説のように、全体の構造が複雑で長大なものだから、所々に人を飽きさせない仕掛けが必要になるし、矛盾した条件にも破綻が無いように納めなければならないし、だからと言ってコンセプトは忘れてはいけないし
全体をまとめるには、持久力を含むかなりの体力が求められる・・と思う。
大きな建築が数多く受賞するのは良くわかる。

対して、僕らのトイレは単機能だから、短編小説のようにシンプルなアイデアでどれだけの強度があるか?が、重要になる。
持久力というより瞬発力、かもしれない。

今回、大きな建築に分け入ってトイレが受賞して本当に嬉しかった。
と同時に、大きな建築でも一度挑戦してみたい・・・と思った。


画:hiromichi yasuda