環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年6月18日月曜日

本田宗一郎さんの夢


昨日、夢の中に、本田宗一郎さんが登場した。珍しくとても鮮明で論理的な夢だったので、忘れないうちに書いておく。(長くなるけど、ごめんね)

正午過ぎ、日差しの入る明るい部屋に二人、本田さんと僕。
本田さんが最初に口を開いて、次のような質問をした。

「明日(将来)の建築はどんなものですか?」

彼がバイクや車の進歩を日夜考えていたのを知っているので、僕は次のように答えた。
「バイクや車は、本田さんが作っていたころは黎明期だったから、技術の進歩が、そのまま明日(将来)の車(バイク)になったと思います。丁度、現在のコンピューターや、情報技術のように進歩がそのまま歴史になる。技術の進歩が、そのまま明日(将来)の利便性に繋がり、技術革新がライフスタイルを変える。本田さんが車を作っていた頃は素晴らしい商品が次々と生まれる夢のような時代だったと思います。
でも、建築はちょっと違うと思います。建築は、歴史の技術がどんどん蓄積されていく、過去の技術も現代の技術もゴチャ混ぜになった不思議な産業だと思います。例えば、左官工や、大工には、ヘタをすると1,000年以上むかしから変わっていない技術があります。石工なんて、エジプト文明から変わっていません。それら技術が消えずに、しかも現役で残っているのは奇跡的ですが、100年前の家に住んでもあまり不自由しないのはそんな理由からです。でもそこが、建築の素晴らしい部分でもあります。歴史をとても大切にしているからです。・・・・・」
と、ここで夢が終わった。

僕は夢の中で、なんて明晰に答えているのだろう?と興奮していたが、目が覚めると、文字通り夢から覚めた。本田さんの質問には何も答えていない!

「明日の建築はどんなものですか?」

そこが重要なのに。
答えは僕が最も知りたかった事かもしれない。
出典:http://ceron.jp/w/本田宗一郎?mode=photochange

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